もくめがね と読みます。 銀(白い色)・銅(茶色)・真鍮(金色)などの 色の違う2種類以上の金属板を、数枚積み重ねて ともづけ(熔着)し、それに鏨(たがね)や鑢(やすり)で くぼみや溝を掘り、金槌で伸ばしていくと 色の違う板の重なりが模様になって出てきます。 この模様の表れ方が木目のように見えるため、 木目金と呼ばれています。 木目金は秋田の鍔工(つばこう)が江戸時代に 考案したといわれています。 歴史的な名品が刀装具に多く残されています。 鍔工とは、刀の鍔を創る職人さんです。 木目金は作る工程で、熔着した地金がはがれてきたり、 割れてしまったりして、完成までに、 アクシデントが多い技法です。 何度も失敗を重ねて、出来そこないの木目金のオシャカが 山のようにできてしまいます。 出来そこないの地金は溶かしても、へんてこりんな合金に なってしまい、何かにリサイクルすることは、まず、不可能です。 たとえ、うまく木目金が出来上がっても 作品としてとれる部分がほんの少しだったりして、 とても、小さな作品になってしまったりします。 大阪美術専門学校の生徒作品も 3センチ角程に出来上がった 木目金の地金から、作品としていい模様のところをとって、 工夫してデザインしても1cm角くらいの 作品になってしまった物もたくさんあります。 伝統的な技術は根気と失敗にめげない粘りの忍耐と 柔軟な頭の回転が必要です。 しかし、出来上がった作品は 世界中で 本当にたった一つしかない物です。 同じ大きさの、同じ種類の地金を、同じ枚数だけ重ねて、 同じように彫ってたたいて、創っても、 同じ物は絶対に出来ません。 木目金の魅力は 奥が深いです。 |